地 球 環 境 塾


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◇家庭内の環境破壊

日常生活を送る上でかかせないものが私たちの体や自然環境を汚染している。

家庭で使う薬剤

[漂白剤]
幼児が誤飲した場合、致死量はわずか15〜30mリットル。アメリカでは危険物表示が義務付けられている。


[衣類用防虫剤]
ナフタリンやパラジクロルベンゼンが使用されるが、これらは発ガン性の疑いがある。


[除草剤]
毒物そのもので、園芸、街路樹などに薬剤として撒布されている。また、下水側溝やマンホールに使用される殺虫剤は、撒布時に住民に通報されない事が多く、子供などへの配慮もおろそかである。


[殺虫剤]
台所などで使用されるゴキブリ用エアゾールや煙剤は、説明書の注意事項をよく守らなかったため、手足のしびれやめまい、吐き気などの中毒を起こす。注意を守っていても同様の症状を起す場合もある。


[抗菌・防臭加工品]
カーペットやシーツ、下着、靴下、マットなどに抗菌や防臭加工のものが近年増えてきたが、使用薬剤の表示や法的規制も無いのが現状。その効果は10回洗濯すれば無くなるといわれている。




[石鹸・合成洗剤]
毎日のように使われる石鹸や合成洗剤が自然環境に与える影響を見てみると、まず、この有機物は河川に流入した後、水中の微生物によって、二酸化炭素と水に分解されるが、排水量が多いと微生物の分解能力を超えてしまい、河川の水質を汚染してしまう。1960年代、当時まだ生分解性がよくなかった合成洗剤が、洗濯後の排水とともに流れることによって河川や下水処理場での泡立ちが問題になったが、その後、分解しやすい成分に改善された。

合成洗剤より石鹸のほうが有機物の負荷量が高く水環境の負荷も高いという消費生活総合センターの実験結果が出ているが、主成分の界面活性剤の安全性として、急性毒性の指標である LD50 によると、石鹸より合成洗剤の方が毒性が強いことがわかっている。以上、石鹸や合成洗剤などの環境への影響は、生分解性や有機物の負荷、水生生物への影響など、さまざまな面からとらえていく必要がある。

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<抗菌加工>
抗・殺菌剤というのはほとんど酸化剤で、酸化剤は活性化酸素という、酸素から原子を一つ剥ぎ取ったようなものを使い、それはフリーラジカルといって他の物質にくっついていて相手の電子を奪おうとする。塩素殺菌や酸素殺菌はそういったものを使っている場合が多い。その薬品で菌を一度に殺すとそこには酸化された場になってしまうので、酸化された場には有用菌よりも、悪い方の菌が適応しやすい。
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<LD50>
実験動物に化学物質を一般的には口から、または直接胃に投与し、短期間にその動物の半数が死亡する量を表した値のことで、数値が低いほど急性毒性が強くなる。

(この欄の補足) 室内の浮遊物質


◇ゴミのリサイクル

日本で発生するゴミの総量は約46,000万t、そのうち産業廃棄物が41,000万t(‘97)、家庭などから排出される一般廃棄物は5,000万t発生していて、一人当り約416kgとなる。現在、全国のゴミ埋め立て処分場は飽和状態に来ていて、ゴミ資源化の転換が迫られている。

缶のリサイクル

[アルミ缶]
集まったアルミ缶はプレスされ、融かして再生地金にし、アルミ缶やアルミ合金、自動車のエンジン部分などに生まれ変わる。現在、資源化率は80%近くに上がっていて、これは、エネルギーを97%節約できることで350mlの缶1個分で422Wh、テレビ6時間分に当る。


[スチール缶]
集まったスチール缶はつぶしたり細かく刻んだりして、電炉工場に運ばれ、溶解、精錬し、建築・土木資材などに使用される鋼材になる。資源化率は1999年では、82.9%までになった。


[ビン]
リターナブル・ビン(再使用ビン)の回収率は95%と高く地球にやさしい代表的な容器だが、自動販売機の普及で缶が増えたこと、軽いペットボトルが増えたこと、商品イメージを高めるためにさまざまな形の再使用されないワンウエイ・ビンがつくられて来たことで、減少している。


ワンウエイ・ビンは、透明、黒、青、茶、緑に色別され、カレット工場で砕いて、異物を取り除き、ガラスの原料(カレット)にし、製ビン工場で、硅砂、ソーダ灰、石灰などのガラス原料と混ぜて再生している。カレットの使用率は78.6%で、ビンのリサイクルでエネルギーを15%節約できる。
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プラスチックのリサイクル

<プラスチックの種類>
種類が多いが、基本的に 1)熱可塑性プラスチックと 2)熱硬化性プラスチックとに分類できる。1は、熱を加えると柔らかくなり、冷えると固まる性質を持っていて、スーパーの買い物袋・灯油のポリ缶ホース・卵パック・洗面用具などで、生産量の85%を占めている。2は成形してしまうと熱を加えても柔らかくならないもので、マットレス・クッションなどのポリウレタン、食器などのメラミン樹脂などがある。
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[ペットボトル]
回収して、リサイクルすればカーペットやフリースなどの洋服に生まれ変わる。1997年からの容器包装リサイクル法により、回収率が上がり、1999年には全体の23%が回収されている。


[発泡スチロール]
発泡スチロールトレーは回収すれば再び発泡スチロールにすることができる。スーパーなどに専用の回収ボックスが設置してあるので、回収に協力しよう。


[その他のプラスチック]
プラスチックの種類は多く、種類別の回収が難しいことがある。とくに家庭からのプラスチックゴミのリサイクルは進んでいないので、2001年4月から容器包装リサイクル法で、紙製容器包装及びプラスチック製容器包装について識別表示を義務付けることになった。



◇汚染される水

地球上の13億5,000万km3の水の99.7%が海と氷河や万年雪で、あとの残りわずかの地下水と表流水を地球の水循環の中から取り出して利用している。それが今、自然の浄化能力を超えてしまって来ている。

汚れていく川や湖や海

[BOD]
河川など有機物の汚れの程度を示す数値で、有機物を酸化分解するのに使った酸素量を示す。この環境基準を満たさない川は18%、湖は55%が環境基準を達成していない。(‘99年)


[COD]
水中の有機物を酸化剤が二酸化炭素と水に酸化分解するときに必要な酸素量で、有機物が多いと酸素も多量に必要となる。汚れた水に含まれる窒素やリンは湖や海を富栄養化の状態にし、アオコなどのプランクトンを大量発生させたり、赤潮などの被害をもたらす。川や海の有機物汚染の原因は、家庭からの生活排水が7割を占めるといわれる。


[トリハロメタン]
汚れた水の有機物と浄水場で注入される塩素とが反応すると生成される発ガン性物質。


[DDT]
50年代から農薬や殺虫剤として使用されてきて、鳥や魚や人間の肝臓障害などを引き起こすが、70年代に使用禁止となった。


[PCB]
1930年頃からトランス、コンデンサーの絶縁油や感圧紙のインクなどに使用され、70年代に禁止、回収されたが、世界中では約40万tが環境中に残っていてその半分が海中に残留するといわれる。



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